今日、日本は韓国に敗れ、2次リーグの進出の可能性が極めて低くなった。
様々な問題を抱えながらも、参加したこの大会。
1次リーグで韓国に敗れたものの、他の参加国のレベルが低かったこともあり、2次リーグに進出できた。
結果論になるが、日本はこの大会で接戦に一度も勝ってない。
もちろん、米国戦での判定の問題もあったが、あのゲームも、そして今日の韓国戦も昨日のメキシコ戦もそうだったが、取るべきときに得点できなかったことが、結果的に響いた。チャンスが多かったのはどのゲームも日本だったはずだ。
これは日本が勝負弱いと片付けることは簡単だが、俺には必勝を期した戦い方ではなかったように思えてならない。
王監督、そして松中。ホークスを愛するものとしてこの二人の名を挙げるのは辛いところだが、敢えて言う。
求心力という点からすれば、今回王さんが監督に選ばれたというのは止むを得ないところかもしれない。逆に王監督だからこそ、これだけのメンバーが集まったとも言えるだろう。逆に王監督が口説いたにも関わらず、松井、井口は出場を断った。その辺りのことについては、今更言及しても仕方のないことだ。参加に積極的でなかったのは彼らだけではないしな。ま、井口はいなくてよかったのかもしれないけどね。
ただ、王監督の采配が、こういう短期決戦向きではないように思っていたのが正直なところだ。これはホークスのゲームを観ていても感じるところだが、手を打つのが基本的に遅い。シーズンをトータルで考えれば、その時々で結果が出なくても、それで選手が育って、のちに成果が上がることも考えられるので、一概には批判するものではないが、今回のような明日なき戦いでは、裏目に出たように思える。
投手交替、代打起用、代走。確実に送りたいときには、そのための代打があってもよかっただろうし、万全を期すためであれば、一人を抑えるために投手を替えてもよかったはずだと思う場面も散見された。
これは投手の投球数制限の問題にしてもそうだ。そのルールを変えるような働きかけがなされたのかどうかはわからないが、その要求が通らなかったのであれば、投手の選考基準も変えるべきだったと思う。少なくとも修羅場を踏んだ、リリーフ経験が豊富な投手がもっと選ばれるべきだったのではないだろうか。
そして、松中。彼が現在の日本球界最高の打者であることには何ら疑問を差し挟む余地はない。そして、王監督が思う四番の重みを受け止められる唯一の“漢”だと思う。それが故に、王監督は松中をメンバーから外さないし、四番から外すことも考えられない。
結果を見ても、ホームランこそ出ていないものの、しっかりヒットを打っている。彼がイチローならば、それで誰も文句は言うまい。だが、彼は違う。彼はヒットを打っただけで認めてもらえる打者ではないのだ。今回は特に3番打者が繋げず、先頭打者で打席に立つ機会が多かった。それだけに、数少ない走者を置いた状態で回ってきた打席での凡退が目立ってしまった。
逆に松中が3番だったら打線が繋がるようにも思えた。
イチローと西岡。彼らは、王監督が標榜した日本野球の代名詞とも言えたし、イチローはともかく西岡の活躍は目覚しかった。しかし、その流れも2次リーグでアメリカに渡ってからは止まってしまった。決して、不調になったわけではないし、彼自身の責任ではないのだが、ツキのない選手になってしまった気がする。
しかし、そういったところを王監督は気にするタイプではない。スターターでは出さないというだけでもいいだろうし、チャンスを与えられた他の選手がラッキーボーイになることだってある。短期決戦ではそういう選手は重要だ。
それだけに、日本代表の監督は膠着状態を打破するために思い切った手の打てる人物が務めるべきだったのではないかと思えてならない。
ここに来て、こんなことを言ったところで、何も変わらないし、無意味だとは分かっているんだが…。おそらく、王監督や松中に対して、色々な批判も出ることは予想できる。ホークスファンの私にしてみれば、この二人はもはやセットだ。切り離すことが出来ない。でも、今回のことは、王監督に頼まざるを得ない、日本球界の問題点が引き起こしたと俺は思っている。
無論、この点に関してはNPBや各リーグ、各球団が充分なバックアップを出来ていないことが最大の問題だ。選手の召集に関しても、どれだけの労力を費やしたのか。
松井、それ以上に城島がいれば…と何度思ったことか…。
つうか何より、悔しいんだよ!俺は。
これから、起こるであろう、王監督や松中をはじめとする選手への個人的な批判もそうだし、何よりも負けたことが!
こんなモンじゃねえよ!って思ってんだよ。日本の野球は、日本の選手たちは!